一人1冊の人生記録
一人1冊の人生記録 *

 戦争体験者や旧満州からの引揚者、戦争孤児あるいは日本にいて銃後を守った人や空襲を受けた人たちの自分史づくりのお手伝いを何冊もやらせていただきました。

 そのとき感じたことは、一人一人にそれこそ掛け替えのない一人一人の歴史がある、ということです。何も戦争体験ばかりが書くにたる個人の歴史ではありません。

 テレビの「北の国から」のシリーズが21年もつづいた理由は何でしょうか。一人一人の一生にこそ、人間の真実がひそんでいると、感じ取り、共感したのではないでしょうか。

 
  そのテーマは家族の絆。一人一人の一生は、その家族にとって掛け替えのない歩みです。人には代えることのできない思いと暮らしがあります。一人の人間には家族や地域・社会に伝え残す豊かな人生経験があるのです。

  喜び、怒り、愛し、楽しんだ一生。成し遂げた仕事、趣味が昂じて体得した新しい世界、こつこつと積み重ねた研究の成果、それよりも何よりもその人の日々の暮らしの真実こそ1冊の記録として形にしたいと思います。

  人には記録し伝えるべき人生模様、ときどきの人生の1ページがあるのです。その夢を1冊の本に創り上げる喜びは何物にも代えがたいと思います。

一人1冊の人生記録
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