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どんな本を創りたいか……原稿ができているか、原稿づくりも含めたアドバイスを出版社・編集者に求めるのかどうかで違います。ご自分の本についてのイメージをまず豊かにするところから本づくりは始まります。
★誰に読んでもらいたいか……自費出版は特定少数の読者が基本。本の流通について過大な期待を持っていませんか。本を流通させるために書店に並べれば当然経費がかかることを銘記しましょう。
★出版社はどう決めるか……大々的に新聞などで自費出版の広告・宣伝をしている出版社の広告・宣伝費は、よく考えれば自費出版の書き手が負担しているのです。本の製作にどれだけ費用がかかるのか確認が必要です。客観的な判断の材料を得ながら決めたいものです。小さな出版社であっても確かな編集と本づくりへの取り組みで信頼を得ているところを探し出すことです。信頼と確かな本づくりは、出版社の大きさとは比例しないのです。
★本の製作経費はいくらかかるか……本の製作費が適性か、広告・宣伝費など他の経費がかからないのかなど、自費出版の書き手がどれだけの費用を最終的に負担するのかを事前に確認することは大切です。後になってから思ってもいない費用を負担することになってはいけません。
★出版社の取り組みはどうか……本づくりへの熱意と技能を持った編集者がいるか、社として自費出版の仕事に対してどのように取り組んでいるのか確認したいもの。自費出版の本づくりを単なる経済活動としか考えず、自費出版文化をつくり出すという視点も社会的使命もない出版社は避けたいものです。
★契約書を結ぶ……出版社に都合のいい内容の契約書になっていないか、内容に問題はないか、じっくりと確認してから契約を取り交わしましょう。
★本づくりの実際の場面で……原稿づくり、原稿の読み込み、レイアウト・デザイン、3~4回にわたる校正、印刷・製本という本づくりのそれぞれの場面で、何よりも書き手と編集者とのコミュニケーションが大切です。1冊の本をどのような作品に仕上げるかの共同作業を十分に楽しみましょう。
★本づくりの後で……1冊の掛け替えのない本ができ上がりました。まず身近な人に読んでもらいましょう。そしてさらにたくさんのひとにも読んでもらいたいなら、新聞・雑誌・インターネットなどを利用することも考えてみましょう。本のテーマを理解してくれ、より多くの人にこの自費出版の意義を伝えてくれそうな人にでき上がった本を読んでもらいましょう。小社では日頃の交流の中から内容に即した広報媒体を活用させてもらっています。
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