2008年01月01日
命のつながり、初孫誕生!
記事が縁で「峠工房」社会貢献者表彰
『北鎌倉の神々』円覚寺足立管長が揮毫!

明けましておめでとうございます。

本年も夢工房とお付き合いくださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

命のつながり、初孫誕生!

 わたくしごとながら、昨年の暮れに初孫が生まれました。秦野盆地の船の形をした病院から退院後は、我が家に娘とその赤ちゃんがやってきました。新米お母さんのかいがいしさは言うまでもありませんが、我が連れ合いの手助けも相当なものです。私たちは2人の子どもが授かりましたが、この初孫は、なんだか3人目の子どものようにも感じます。

 私はもっぱら沐浴の手伝いや布団干し、オイルヒーターの買い付けなど、子育ての周辺を右往左往しているだけですが、連れ合いは、新米お母さんと共同で新しい命を慈しんで育てています。私はと言えば、忘年会シーズンの真っ盛りで、誕生のその日も首都圏出版人懇談会の研修会・忘年会で東京でした。その後も何回となく忘年会は続き、初孫の子育ての私の出番はまだ先のようです。

 何十年ぶりかに身近に見る赤ちゃん。指を添えると握り返す小さな指の力が日に日に強くなっています。言葉を掛けると笑い返しているようにも思えます。泣き声もしっかりと自己主張してきました。命のつながりを感じながら、「元気に育て!」と、それだけを願っています。

記事が縁で「峠工房」社会貢献者表彰

 神奈川新聞の「団塊探偵団」で「障がい児教育に尽くす」のタイトルで紹介記事を書いた横浜の「峠工房」が、2007年度の社会貢献支援財団の「社会貢献者表彰・日本財団賞」を受賞しました。

 財団の理事から8月半ばに連絡があったそうです。「今年度の表彰者の候補になっています。ヒヤリングに訪問したいのですが」「なぜ峠工房のことを?」「4月15日の神奈川新聞の記事を読みました」一つの新聞記事が、長年の苦労を社会的貢献として評価するきっかけになりました。不思議な縁とめぐり合わせに感謝したいと思います。

 園長の松本淑子さんは、11月13日、東京六本木のコンチネンタルホテルで行われた表彰式に出席しました。そのいきさつを松本さんは峠工房の機関紙「萌」87号に書いています。

 「いただいた資料の昨年度の受賞者の記録によれば、皆さん立派な貢献をされている人ばかり。しかも表彰式には、常陸宮ご夫妻もご列席になるということで、この横浜の片すみで、ただ仕事を続けて来ただけの自分とは重ならない、というか、ふさわしいとはとても思えない状況でした」

 「何はともあれ、私を教え導いてくれた大勢の子どもたちや、障害を持った人たち、そして長い間応援し、励まし、<ほめ育てて>くれた人たちに、心から感謝するとともに、万分の一の恩返しができたかなと、嬉しく思っています」

 当日の表彰の「人命救助」の部では、2組の中学生が選ばれていました。しかもその内の1組はなんと秦野市の子どもたち、というのも不思議な縁でした。

『北鎌倉の神々』円覚寺足立管長が揮毫!

 昨年の暮れに北鎌倉の駅近くのK宅で編集会議を兼ねた忘年会が開かれました。当日の参加者は、北鎌倉湧水ネットワーク代表・野口稔さんをはじめとしたメンバー、鎌倉団塊プロジェクトの代表と副代表、「スローライフ」と「まちづくり」をテーマに掲げた日刊ブログ新聞「ぶらっと!」編集長や日本テレネットの代表など総勢17名。

 K宅は、丹沢の木材をふんだんに使った木作りの家。当日は、自分が飲みたいお酒を持参することになり、私は新潟の酒「参の越州」を1本抱えて昼過ぎに到着しました。これに先立って、北鎌倉湧水ネットワークは、「第1回ぶらっと賞」(SNS日刊ブログ新聞「ぶらっと!」が制定)を受賞しました。そのプロジェクトのテーマが、『ガイドブックに載らない北鎌倉の神々』の刊行による地域づくりなのです。

 野口さんは、「全員参加で楽しくわいわいやりながら、北鎌倉の街の活性化に結びつく愉快なガイドブックを発刊したいと思います。そのためには出来るだけ多くの北鎌倉のお店やスポット、行事などを紹介したいと思っています」と編集会議の参加者にメールを送りました。また、ガイドブックの前書き(案)は、この本の内容を端的に表現しています。

 「歴史と文化の街・北鎌倉は、古都鎌倉の単なる入り口でも通過点でもありません。建長寺、円覚寺の門前町として栄えた北鎌倉は今もなお、その伝統と先人の智恵が日常の暮らしの中に脈々と引き継がれています。緑豊かな空間では、時の流れが日常より緩やかです。視点を変えれば、半日でも一日でもゆったりと楽しく過ごすことができますよ。

 北鎌倉の景観・自然環境保全と、街の活性化に取り組んできた北鎌倉湧水ネットワークのメンバーとサポーターが、「北鎌倉おとな探偵団」を結成し、普通のガイドブックでは教えてくれない、それぞれのお宝スポットを一挙に公開しました。さあ、あなたもこの本を片手に本当の北鎌倉に触れてみませんか」

 編集会議は、コンテンツの確認、加えたいテーマ、執筆、写真、イラストなどの役割分担、発刊までのスケジュール、判型、定価、販売体制などに及びました。編集会議に参加しているそれぞれが得意技を発揮して、このガイドブックを創り上げていく、創造の楽しさと、醍醐味を実感しているようでした。私は、本づくりのプロの立場から、少し辛口の課題をお話ししましたが、笑いが絶えない編集会議は1時間半ほどで切り上げ、お待ちかねの忘年会へと雪崩を打ったのです。

 その後、野口さんは、休日には原稿を執筆し、本の題字を足立円覚寺管長さんにお願いし、さっそくその墨痕鮮やかな揮毫を手に入れるという離れ業をやっています。3月末の刊行を目指して編集委員のみなさんは、ねじり鉢巻の真っ最中でしょう。原稿の仕上がりが楽しみです。