2008年04月01日
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研修会「共に創る<協働>のヒント」の講師を
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3月21日の午前と午後の2回、横浜駅西口の県民活動サポートセンターで、研修会の講師を務めました。神奈川県NPO協働推進室の主催で県の職員のみなさんにNPOの活動や「協働」の意味と実際、課題を知ってもらおうとする研修のテーマは「共に創る<協働>のヒント―生活者の視点で見る・育てる<新しい公共>の種―」でした。年度末の忙しいさなか、県の各セクションに配置されている60名ほどの「協働推進担当者」にお集まりいただきました。
限られた時間の中で、私自身の体験的NPO活動をパワーポイントで映しながらお話しました。これからの地域づくりには、市民・NPOの活動が不可欠です。行政が担ってきた「公共」が明らかに変質し、「新しい公共」といわれる分野が急速に広がっています。市民・NPOができること、企業が得意な分野、行政がやらなければならない仕事をふるいにかけて精査し、交通整理することが大切です。その中で、市民・NPO、企業、行政の「協働」が果たすべき役割があるはずです。
生活者の視点に立った必要不可欠な事業を施策として立ち上げ、協働により非効率を排し、担い手たちの生きがい感の達成を図るのです。暮らしの原点である、「地域」をもっと深く知り、愛することからすべてのことが始まり、「協働の担い手たち」の総合力によって住みよい地域社会を創り上げていくことができるのではないでしょうか。
話の後には、参加者たちのグループワークを実施しました。県の職員といっても地域の生活者です。それぞれが住んでいる地域のテーマを出し合い、「協働」による課題解決のための具体策を話し合いました。私もグループワークの中に入り議論の輪に加わりました。「協働の種」は、暮らしの中に山ほどあるということを実感しました。この研修会が、参加者の日々の仕事に「協働」という手法を考えるきっかけになれば幸いです。
それにしても、研修会の担当者であるNPO協働推進室のTさんの発想とパワーはどこから来るのでしょうか。これまでに福祉の現場で培ってきた人的ネットワークと市民感覚が生かされていると、あらためて現場の大切さを実感しました。
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